こんにちは。
最近ウメハラさんのこちらの動画を視聴しました。
オーバーウォッチシーズン9が始まりとてもタイムリーな話題だと感じたので綴って行きます。
まず上記動画の要点を抜き出すと。
・マニア向けになり難しくなりすぎてしまうゲームに人口を増やすには改革が必要。
・しかし勿論上級者などはそれを良しとしないことも多い。
・スト6のモダンは人口の大幅増加に成功してる上に、最上位層の人間からの文句が出ていない。
直近だと鉄拳8にもモダンとほぼ同じような操作が追加されています。
まずゲームにおける改革については数種類あると思っていて
・単純明快にゲーム自体を簡単にする。
・対戦ゲームであれば運要素を増やす。(初心者が上級者に勝てるように)
・前作までとゲーム性を一新すること。(初心者と上級者の経験値、資産の差を埋めるため)
考え付かないようなものや上げたら色々あるだろう。最近のアクションゲーだと残機制の廃止とかが多い気がする。(クラッシュ・バンディクー4、ソニックオリジンズなど)
巷で流行っているスト6は改革に成功して人口が爆増してる。では果たして本当に人口の増加は改革だけの成果なのか?
ここについて深堀りして行きたいと思います。
似たようなゲームだとFF14とかもライト層に舵を切って人口を獲得してる。良くスキル回しがつまらないとか文句を言ってる人が居るが、それはあなた達に向けた調整では無いので当たり前です。全員が使うジョブの難易度を下げ、オタクしかやらないコンテンツのギミックだけを難しく調整するのが合理的という感じでしょう。
では改革していないゲームが廃れているのかという話ですが、そんな事も無いと思います。
自分が触れているゲームですとガンダムVSシリーズとか2010年にEXVSが稼働開始してから初心者にしっぽも振らずにシステムを追加し続けてる。
厳密にはガンダムバーサスというシステム一新した作品を出しましたがこちらは改革に失敗し大コケしたので闇に葬られた。
良く私がX(旧Twitter)でポスト(旧ツイート)しているシャドバなんかも1ターンにプレイするカードの枚数も年々増え続けてるがターンの時間は変わらない、カードの効果も長くなりすぎてやってる人間ですら解読出来なくなってきてます。こちらも8年続いている。
※皆さんが知るようなカードゲームだと遊戯王はリンク召喚というexデッキのまとめた一新を行いました。デュエマもオリジナルというexデッキ使用不可の初心者も触れ込みやすいルールを用意している。
これらのゲームが人が居ないのかと言われればそうでは無いと客観的に思えます。ガンダムはゲーセン最後の希望と言われてるくらいですし、シャドバもTwitterでルムマの募集にはムカつくくらいすぐ埋まって入れないしランクマのマッチングも5秒もかかった事ないです。
格ゲーとの違いでいうと負けても責任は運や他人のせいに出来るのが良い所でしょうか?
これらのゲームの内容は一旦置いておいて、長年続けていく上で人が離れずゲームを続けてくれるのはそのゲーム自体の魅力。面白さを深堀りして行った結果でしょう。
一旦この要素を改革と対比して魅力としておきます。
ここまでの話だと人を引き入れるための改革、人を離さないやめさせないための魅力という2つを開発側が意識すれば良いと言うように見える。
ここで本題の改革についてメスを入れます。
結論としては改革を行うだけでは新規に人は入って来ないと筆者は考えます。
この理由を2つ述べて行きたいと思います。
1.魅力は伝わるが改革は直接伝わらないこと。
どういうことかと言うと魅力は既にゲームを十分にプレイしているプレイヤーを対象にしている訳ですが。改革即ちまだあまりゲームをプレイしていない人にはゲーム内容、及び変更点などは分かりません。
やって居ないのだから当然です。公式による放送、βテストやストーリーやvtuberの告知、記事などでのレビューや口コミで初めて新たに取り入れたい人達に情報が届くわけです。
2.改革はプレイするキッカケにはなりづらい。
そのゲームが流行らないのは自分に人気がないからだ|ちょもす @chomosh #note https://t.co/2LphVpfprT
— chomosh / ちょもす (@chomosh) 2024年2月7日
上記記事でも言われているが、というか皆さんも心当たりあるだろう。今宵出てるゲームをほとんど触るような人間など余りおらず周りのフレンドがやってるから、有名なストリーマーやvtuberがやっているからなどの理由が大半でしょう。改革は初心者のためにはなりますが、新しくゲームに触れるキッカケとしては弱いのかなと思います。
FF14など正にその典型で人が人を呼び、人気声優や俳優がやってるからプレイしてみよう。フレンドと一緒にやってみようというのがほとんどかと。
どんなにゲームの中身を弄ろうがそこを体験してもらわなければ意味が無い訳ですね。
スト6は何故成功したのか。
勿論改革としてのモダンの出来、そもそものゲームシステムも素晴らしいと思いますが。
メジャータイトルの新規発売にきっちり改革を合わせて売り出したことが大きいでしょう。たかがゲームのアップデートで初心者に優しくとか、ゲームシステムを一新とか書いても新規に人が大量に入ってくることはないでしょう。死刑囚が朝起きて急に更生しました!とか言ってても釈放したりしないでしょう?
FF14でも拡張の大きな節目でスキル回しを簡略化したりシステムの一新を測っていました。
また入念なβテストや告知の数々、crカッブなどでのストリーマーや配信者への布教。ここら辺が人口の爆発的増加に繋がったと思います。
改革によって初心者に優しくなっても、それを初心者に広め歴史の教科書に名を残していくような革命家ナポレオンや、新天地に1人乗り込みそこに周りの人間を引き入れてくるようなコロンブスのような存在が必要という訳ね。
改革だけではダメで、狼煙を上げ改革をするという事を大々的に周りにアピールして行かなければここまでの大ヒットに繋がらないとおもいます。
そして今回シーズン9でプチ改革を果たしたオーバーウォッチですが、パッチについてはFPSに慣れていない初心者も引き込みたいというのが狙いだと思います。
これに関しては自分も良いと思いますし、最近のコラボやバトルパスのバンドルなど見てもOWの経営が厳しいのは火を見るより明らかでしょう。無料ゲームは慈善事業では無いので。
しかし上で述べた2つを加味してこの改革が神的に中身が良かったとしても新規を大量に取り込むなんて筆者には出来ないと思っています。
不満を持って辞めてしまう上級者以上の数の新規プレイヤーを獲得するのは難しいかなと。
ゲームを経営、開発する上で新規層の取り込みと既存層の継続というのを天秤に掛けて制作していくであろうこれからのゲーム達。長年続けていけば行くほどこの新規層を取り込むというのはリスクもあるし難しいことなのかなという問題。
ゲーム性や魅力を削り取って作る改革で人口が結果的に増えるかを考えなければならない。
近いうちだとシャドウバースも名前を一新し新規層の取り込みに向けて動きます。
カードゲームということで配信映えやvtuberなどを大量に引き込むことも難しいように思えますし筆者もそれほど総人口は増えないんじゃないかなとは思ってますが楽しみにしときましょう。
もし新しくやりたい人が居れば私が真摯に教えましょう。
話が長くなりましたが、総括するとゲームに新規を取り入れるための改革。
これの成功にはゲームそのものより他の要素が大きく関わってくるよねという話でした。
あなたがやっているゲームを流行らせたいならあなた自身がマーケティングするのも大事かもしれないね。
そして忘れては行けないのがこの調整面白い?と感じてもそれはあなたの為ではなく新しく始める人達やライト層への配慮だよということをお忘れなく。
・余談
FF14のレイド勢が最近のレイドはージョブはースキルはーという話をしていますが。こと14に置いては新規層を取り込んで行くためにゲームを簡略化したとして人口が減る心配はないと思います。
何故かと言うと真面目に14でコンテンツに取り組んでいるプレイヤーはほんの少ししか居ないから。大多数がフレンドとやるため可愛い装備を取るためにストーリーを読むためなどでやっていると思うのでこのまま新規への窓口を広げる方針でも問題無いのかなと。